captured animals vs. caught animals
「過去分詞が単独の時は、名詞の前に置かれる」ということを知っている方は多いと思います。
stolen money(盗まれたお金)
boiled carrots(茹でられた人参)
しかし、全ての過去分詞が単独の時、名詞の前に置くことが出来るわけではありません。
例えば、a captured animal と言うことは出来ますが、a caught animal とは言えません。
名詞の前に単独で置くことが出来る過去分詞は、その動詞の意味が分類的になっています。
例えば、capture は、ただ「捕まえる」だけでなく、「人や動物を捕まえて、刑務所や監禁場所に閉じ込める」ですが、catch は「捕まえる」という意味です。
他にも、a murdered woman とは言いますが、a killed woman とは言いません。
murder は「故意に、違法に〈人〉を殺害する」の意味ですが、 kill は手段、意図などは関係なく「殺す」の意味で、過失で死なせてしまった場合も、故意に殺した場合にも使われます。
もし、the brutally killed woman のように kill の内容を分類する語(ここでいうと brutally)をつけると名詞の前に置くことが出来ます。
次の文はどうでしょう?
The percentage of waste product burned is 30%.(燃やされた廃棄物のパーセンテージは30% だった)
このburn は「燃やす」の意味です。burn だけでは、どこでどのように燃やしたかは分かりません。これに対して、例えば、bake は「オーブンでパンやケーキなどを焼く」の意味で、「焼く」という意味を分類しています。なので、baked apples と名詞の前に置くことが出来ます。
冒頭の例 stolen money は steal は「不法に、お金を払わず持っていく」という意味で、「持っていく」を分類しています。もし、take(持っていく)を用いるのであれば、There was no money taken. (取られたお金はない)のように、名詞の後の置きます。