there is/are 構文を他の表現で表してみよう。
there is/are 構文のルール
通例、there is/are A の A は不定の名詞とされています。ということは、固有名詞、人称代名詞 や the, this, that, one’s などのついた名詞は来ないということになります。
この there is/are A の Aは、通例聞き手にとって「新情報」になります。
There is a cafe around the corner.
×There is the cafe around the corner.
では、the のついた名詞や固有名詞などについて「~がある」としたい場合は、どうしたらいいのでしょう?
there is/are の代わりになる表現
①lie を使ってみある
Fukuoka is the major metropolis of Kyushu. It lies in the north of Kyushu.
福岡は九州の主要都市です。九州北部にあります。
(×There is Fukuoka in the north of Kyushu. とはなりません。)
The main tourist spot of the city lies in the city center.
その町の主な観光スポットは町の中心にあります。
②倒置してみる。
In the hilly area of Miyazaki city is the Heiwadai Koen Park.
宮崎市の小高い丘陵地には平和台公園があります。
On a high hill along the Kiso River stands Inuyama Castle.
木曽川沿いの小高い丘には犬山城がそびえ立ちます。
*英語は「旧情報」から「新情報(重要な情報)」という順番で情報を伝える傾向にあります。倒置をすることで、「~に・・・があります」と「新情報」を伝えることが出来ます。
「there is/are 構文の後に固有名詞、人称代名詞 や the, this, that, one’s などのついた名詞は通常用いられない」のルールの例外
その情報が聞き手にとって、「新情報」である場合は、there is/are の後に 定冠詞のついた名詞や固有名詞が来ます。
“Is there anyone who can help us?” (私たちを助けれる人はいないの?)
“There’s John, or Miranda, or Mary.” (John かMiranda か Mary がいるよ)
*主語が 複数ありand や or で結ばれるときは、動詞の数が主語の最初の部分と一致することがあります。
*John, Miranda, Mary のことを聞き手は知っていますが、「彼らが今自分達を助けられる人である」という情報を今新しく知った状態です。
★おまけ
このような建物などの固有名詞を紹介する場合は、市や町の紹介文が多いと思います。そんなときに役立ちそうな表現をご紹介します。
Himeji Castle is well worth a visit.(姫路城は行ってみる価値があります。)
Inuyama Castle overlooks the picturesque view.(犬山城からは美しい景色を見渡せます)
Okinawa boasts some of the loveliest beaches in Asia.(沖縄はアジアの中で最も美しいビーチのいくつかを有します。)